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ベアベアのシュークリームの日は、
ある人との出会いと後悔から生まれました。
長年の友人のご主人は、よくふらりとお店に立ち寄っては
「シュークリームはある?」と聞いてくれていました。
けれど、シュークリームは時々しか作っておらず、
なかなかタイミングが合わないままでした。
そんなある日、友人から連絡がありました。
「主人がホスピスに入ったの。
誕生日に、ベアベアのケーキとシュークリームを
食べさせてあげたい」
すぐに用意して、お届けしました。
それが、ご主人が最後に口にされたものとなりました。
お別れの日、
できる限りのシュークリームを作って棺いっぱいにして、
ご家族と一緒にお見送りをしました。
あとから思えば、
ご主人は、本当にシュークリームが好きで、
あのときも食べたくてお店に来てくれていたのだと。
どうして、あのとき、お渡しできなかったのだろう
…そんな想いが、ずっと心に残りました。
それから毎月16日、ご主人の月命日に、
シュークリームを友人に届け続けました。
一年がたったころ、
「もういいよ」と友人は言ってくれました。
けれど、何かを続けていきたいと思ったのです。
あれから10年。
月に一度、ご主人のことを思い出しながら、
心を込めてシュークリームを作る。
それが、ベアベアのシュークリームの日です。
シュークリームを食べる誰かの心に、
あたたかな思い出が届きますように。
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よろしくお願いいたします。
(株)BearBear長谷川玲子
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